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[IMPACTインタービュー] 安倍昭恵さん(後編)『今時の若者や女性は素晴らしいアントレプレナーの資質を持っている』

2016/05/26 | By IMPACT Japan

 

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インタビュー第3回:安倍昭恵さん(後編)
『今時の若者や女性は素晴らしいアントレプレナーの資質を持っている』

日本のファーストレディ安倍昭恵さんを招いたインタビュー企画の第3回。震災地の復興を支援する活動を継続する中で、安倍昭恵さんは若者や女性の中に、アントレプレナーの資質を見出しました。
INTILAQ東北イノベーションセンターで開催された『PIF(= Post-Disaster Innovation Forum)2016)』のイベントでの講演全文、その後編をお届けします。

<プロフィール>
安倍昭恵(あべあきえ)
1962年東京都出身。87年に安倍晋三氏と結婚。ミャンマーでの寺子屋設立や、山口県産の無農薬米「昭恵米」栽培、居酒屋UZUの経営など、従来ステレオタイプの「ファーストレディ像」には収まりきれない幅広い活動を行う。安倍政権の政策に公然と異議を唱える「家庭内野党」を公言している。

今時の若者の発想と行動こそが、日本の未来そのもの。

そういう中で私は、防潮堤問題を、高校生たちと考えました。大人はウンウンと聞いているけれど、具体的な提案をしてくれる人は全然いませんでした。でも高校生たちは、自分たちには何ができるのだろうと本気で考えました。そうして、彼らが導き出した1つの提案は、防潮堤ができていく段階を写真に撮ってアーカイブ化しておいたら良いんじゃないか、ということでした。
それを全国に発信してみんなに見てもらおう。もし次に、どこかで同じような震災、津波が起こったとき、そこに居合わせた人たちが何を選択するのか。その判断材料にできないだろうか。本当の民主主義とはこういうことだと考えるきっかけになるのではないかという意見も出してくれて、今、少しずつ写真が増えています。

大人は「今時の若者は…」と言うかもしれないけれども、若い人たちはいろんなアイディアを持っています。仁禮彩香ちゃん、齊藤瑠夏ちゃんを見ていても本当に思うけれど、すごい発想力と行動力を持っている。素晴らしい日本の未来を感じさせてくれる人たちだなと思っているので、若い方たち、みなさんにも、ぜひ頑張ってもらいたいと思います。

たとえば断食。震災に備える方法は、ひとつだけではない。

全然違う話なんですけど、断食をしている方々と話をしたことがあって、もし震災に遭って、数日間何も食べられないとなると、人間はとても不安な思いになる。普段から断食の経験をしておくということが、いざという時に役に立つんじゃないかと言っていました。私も断食を経験したことがあるんですが、断食を経験したことがある人は3日間くらい食べなくても人間は全然死ぬもんじゃない、ということを自分で経験しているので、避難所などで食べ物がすぐに支給されない。あるいは家の中に取り残されて食べるものがない。そういう状況でも、普通はパニックになるかもしれないけど、でも2-3日すれば食べ物が届くだろうから大丈夫大丈夫、お水だけ確保しとけば大丈夫、という風に安心していられるようになるというわけですね。
若い人が断食をするのは良いことなのかどうかはわからないですが、大人の人たちが数日間の断食を経験してみるというのは、震災のときに焦らない一つの準備なんじゃないかなと思いました。
今回の会のテーマである減災には繋がらないかもしれないけども、方法としては成り立つのかなと、
断食の先生たちと話をしていて、実際に断食をしていた人は震災のときには落ち着いていた、という話から、ちょっとご紹介させていただきました。

震災を機に、女性や若者の意見が大いに反映された町、国をつくっていこう。

最後になりますが、私、この会に参加するちょっと前の時間に南三陸の方たちと話をしてきました。仙台から気仙沼まで行く気仙沼線という鉄道が、誰が復旧費用を負担するのかという問題で、復旧を断念するということを決めようとしている、それが大きな問題だという陳情を受けていたんですね。
南三陸から気仙沼の学校に通っていた子どもたちが、電車がなくなりバス通学になると、これまでは1時間で通っていたのが1時間半もかかるようになってしまう。部活動もできなくなってしまう。
お年寄りは鉄道が使えなくなると病院へ行くにも不自由する。非常に不便になるというんですね。
町民の人たちの意見とは反対に、町やもっと大きな単位で、物事が決められてしまう。これは防潮堤問題と同じだと思うんですけど、実際に住んでいる人たち、特に若い人にとっての「住みたい街」であるかどうか。これは、住民が主体になって、そういう復興を目指さなければならないんだろうなと南三陸の方たちと話をして感じました。
この陳情にいらっしゃった方々は、みなさん女性だったんですね。
東北は男尊女卑なんですよとその方たちは言われていましたけれど、多分それは東北だけじゃなく、日本全国どこでも、偉い男性がいろんな物事を決めて、それがうまく回っていたのだろうとは思うのですが、震災をきっかけに、変わっていかなければいけないと思いました。
今まで、女性や若者の意見は、町や国の中ではほとんど反映されてこなかった。だからこそ、震災をひとつの契機にして、女性やみなさんのような若者が大いに声をあげ、新しい意見を反映していってもらうことが、もっとより良い世の中につながっていくんじゃないかなと思います。

ちょっと減災の話ではなくなったかもしれないけど、良いかな?
ありがとうございました。

<インタビュー後記 – INTILAQライターの感想>
ファーストレディとしてだけではなく、個人としても様々な分野に事業を展開する安倍昭恵さんは、そのアントレプレナーとしての活発な経歴とギャップを感じるほど穏やかで優しい物腰が印象的な方でした。
失敗の経験を糧として、悔いのないように自分らしさを発揮しようとする姿勢は、決して特別なものではありません。むしろ、何気なく日常を送っていた「自称凡人」でも、きっかけひとつで変身することができる。アントレプレナーとしての一歩を、誰でも踏み出すことができるのだという気づきを与えてくれたように思います。
リスクを恐れず、世の中をもっと良くしよう、関わる人間1人1人の幸せを実現しようという思いを自身の言葉で発信する安倍昭恵さんは、「ファーストレディ」という言葉の定義にも、21世紀型の新しい改革、イノベーションを起こしているのかもしれません。
防潮堤を始めとする被災地支援や山口県で予定している宿泊施設の開業など、新たな活動のその後の展開も、非常に気になります。ぜひまた、お話を聞く機会をいただければと思います。
ありがとうございました!

※山口県の宿泊施設:『下関を世界有数の港町に!複合施設ウズハウスで町を元気にする』(https://readyfor.jp/projects/uzuhouse

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